やはり日本の医学部と大きく違う点は一年次から専門的な科目を履修しなければならないということだと思います。なので入ってからすぐに高いレベルを求められます。一般的に日本の仲介業者が予備コースから入るせるのはこういうシステムだからだと思います。いきなり入ったところでほとんどの人がついていけずに留年してしまうと考えているのでしょう。一年生から進級の心配しないといけないなんてことは、さすがに日本の医学部でもないと思います。しかしちゃんとスケジュールを管理してマネジメントをすれば切り抜けられるはずです。
1年生での履修教科

– Anatomy (解剖学)
– Biology(生物学)
– Cytology (細胞学)
– Medical Chemistry(薬化学)
– Medical Physics (医学物理学)
– Medical Ethics (医療倫理)
– Bulgarian Language (ブルガリア語)- その国の言語
– Latin Language (ラテン語) – 医療に特化したラテン語
言語系の教科以外、基本的に週にセミナーとレクチャーが1コマずつあります。一学期は合計で17コマ×90分ありましたが、レクチャーに全部は出ていなかったので幾分か負担はありませんでした。ブルガリア語は週に4コマの6時間あります。学年が上がるにつれて少しずつ減ってきて負担は減りますが、それはほかの教科でもっときつくなるからです。言語系の先生は当たりはずれがあって、90分みっちりして宿題を出す先生もいれば、かなり緩い先生もいます。CytologyやAnatomyなどの教科によっては週のレクチャーが2回になることもあります。
※上のタイムテーブルは夏学期(2学期)のものです。
半期で終わる教科
- Cytology
- Medical Ethics
半期で終わるということはセメスター終了時にファイナル試験があるということです。このファイナルは進級にかかわってくるテストです。ここにはCytologyと書かれていますが、テストはCytology, Histology(細胞組織学), Embryology(胎生学)の3つが包含されています。わかると思いますが、授業でやっていないところなのにもかかわらずもうファイナル試験を行います。さすがにこんなに無茶苦茶なのはこの学校くらいだと思います。しかしそれもここのシステムなのでしょうがありません。セメスター内の授業ではCytologyしかせずに、次の学期からHistologyが始まります。そして授業中はほとんど顕微鏡と向き合っています。

Medical Ethicsは2週間に一回の授業で最も負担が少ないです。試験を受ける前にレポートを書いて、それと試験の点数で最終的に評価されます。普通にまじめにやっていれば口頭試験もないので軽くパスできるのではないでしょうか。
※いまテストの要綱を少し述べてきましたが、年によって変わるのですべては鵜呑みにしないでほしいのですが、大体こんな感じです。詳しいテストの流れは別の記事で書きます。なおその他の教科はそのまま2学期も続いていきます。
まとめ
日本の医学部で1年生に履修する教科(おそらく一般教養だよね?)を知らないのではっきりとは比較できませんが、おそらく全然違うと思います。本コースからやるのであればその覚悟を持っておいた方が良いと思います。私としては専門科目がいきなりできるというところが魅力の一つではあります。でも考えてみるとこっちでは1年からやることを、日本では少ない期間でやるので大変ですね( ̄ー ̄)bグッ!。その分こちらでは実習機会が多く回ってくるので、実践慣れをするのは一つの利点かもしれません。